長崎ブリックホールは、2,002席の大ホールを持つ長崎の主要な文化拠点です。コンサートやイベントを私たちが心から楽しむためには「安全」が欠かせません。
先日、このホールの「避難経路図」を見たところ、非常に「わかりやすい」デザインだと感心しました。今回はその3つの工夫をご紹介します。
引用元:ベネックス長崎ブリックホール / 避難経路図|フロアガイド
「わかりやすさ」を支える3つの工夫
1. 直感的でシンプルな「記号」
最も重要な「避難方向」は、安全を示す緑色の太い矢印で示されています。「消火器」は注意を引く赤丸など、誰でも直感的に理解できる記号だけが厳選して使われています。
2. 迷わせない「配色デザイン」
図面全体はあえてグレーで抑えられ、その上に「緑の避難経路」がハッキリと浮かび上がるようにデザインされています。情報に優先順位がつけられ、「どこへ逃げるか」が瞬時に判断できます。
3. 誰にでも優しい「ユニバーサルデザイン」
「Main Hall Entrance(大ホール入口)」のように主要な室名には英語が併記されています。また、車椅子対応トイレなども明記され、海外からの来場者や多様な利用者にも配慮されています。
まとめ
これらの工夫された避難経路図は、1階から4階まで各フロアで明確に示されています。



素晴らしいイベントを楽しむためにも、入場時に一度、お近くの避難経路図に目を向けてみてはいかがでしょうか。その「わかりやすさ」が、きっと大きな「安心感」につながるはずです。
投稿者プロフィール

- 避難図研究所 所長
- グラフィックデザイン好きな40代。趣味は色んな地域へ行くこと。 「機能美は最高の安全性能」という言葉に共感し、特に避難経路図のような「いのちを守るデザイン」に強く魅了されています。
旅先で出会う、その土地ならではの機能的なデザインに触れるのが楽しみ。
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