宿泊施設(ホテル)

ホテルの客室のドアや廊下などで、「避難経路図」。
これは単なる案内図ではなく、消防法によって設置が厳しく義務付けられている、お客様の命を守るための非常に重要な設備です。

  • 「特定防火対象物」だから ホテルや旅館は、不特定多数の人が利用するため、消防法上の「特定防火対象物」に分類されます。
  • 安全な避難のため 土地勘のない宿泊者が、火災や地震といった非常時において、迅速かつ安全に避難できるよう、掲示が必須とされています。

この図には、主に以下の情報が分かりやすく表示されている必要があります。

  • 現在地
  • 2方向以上の避難経路(現在地から屋外の避難口やバルコニー等へ至るルート)
  • 消火器の位置

より詳細な法的根拠をお探しの場合は、総務省消防庁のウェブサイトや、各自治体(例:東京消防庁、大阪市消防局など)の消防局が公開している「火災予防条例」をご確認ください。

投稿者プロフィール

hinanzu.com
hinanzu.com避難図研究所 所長
グラフィックデザイン好きな40代。趣味は色んな地域へ行くこと。 「機能美は最高の安全性能」という言葉に共感し、特に避難経路図のような「いのちを守るデザイン」に強く魅了されています。
旅先で出会う、その土地ならではの機能的なデザインに触れるのが楽しみ。