博多駅の避難経路図は、安全を「伝わりやすさ」で実現する機能美です。
引用元:福岡地下鉄 / 博多駅の避難経路図(PDF)

1. 瞬時に伝わる「見やすさ」
- 明確な現在地: 赤く大きな円で「現在地」が一目でわかります 。
- 絞り込まれた配色: 白黒基調に、避難経路 や屋内消火栓箱 、非常通報器 など、命に関わる情報のみ赤色で強調されています。
2. 状況に応じた「的確な行動指示」
「火災がどこで起きたか」 で取るべき行動を明確に分けています。
- 駅構内の火災: 地図上の避難経路 に沿って「地上へ」 と書かれた出口を目指します 。
- 車両内の火災: パニックを防ぐ具体的な指針が示されます 。
- トンネル内:「次の駅まで運転を継続します」 。
- 停車時:「車両の正面にある避難口から避難誘導を行います」 。 「係員の指示に従う」 ことが最善と伝わります。
3. パニックを防ぐ「安心材料」の提示
冷静な行動を促す情報もデザインの一部です。
- 「車両は燃えにくい構造」 、「駅構内は不燃材料」 と明記。
- 「停電が発生した場合でも、予備灯が点灯します」 と記載し、安心感を与えます。
- 主要な案内は全て日本語と英語で併記されています。





投稿者プロフィール

- 避難図研究所 所長
- グラフィックデザイン好きな40代。趣味は色んな地域へ行くこと。 「機能美は最高の安全性能」という言葉に共感し、特に避難経路図のような「いのちを守るデザイン」に強く魅了されています。
旅先で出会う、その土地ならではの機能的なデザインに触れるのが楽しみ。
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